いえいえ、女優さんの話じゃありません。笑
普通話、訛り、方言について、長々と引っ張ってきましたが。
今回が最後。
まとめです。
●中国は、ほぼ全土に方言があります
●中国全土で普通話が通じますが、訛りがあります
●9割以上の中国人が訛った普通話をしゃべります
ここから導かれる答えは2つ。
●キレイな普通話にこだわれば、留学先が限定される
黒龍江省ハルビンと、吉林省長春だけです。
そしてもう1つ。
これが重要。
●訛った普通話を聞き取れないと、実用性がない
自分がキレイな普通話をしゃべる。
それはそれで大切なことです。
ところが、
相手の中国人が
必ずしもキレイな普通話をしゃべってくれるとは限らない。
むしろ、訛ってる人のほうがはるかに多い。
四声がところどころ違う人
反り舌が弱い人
nとngの区別がない人
実用ツールとして中国語を使うとなると、
こういった
標準じゃない発音で話す人と日々接するわけです。
そのときに、
キレイな普通話しか聞き取れない耳で、
本当に役に立つのか?
訛った普通話を聞き取る能力、
つまり、
●文脈や前後関係から訛った部分を類推する
この能力が絶対不可欠だと私は思っています。
そして、逆説的ですが、
この能力は、
ある程度訛った地域の方が鍛えられる。
ついでにもう一つ。
日本人が中国に留学して、
キレイな発音を身につけたとしましょう。
で、
●日本人が話すキレイな中国語
と、
●広東人が話す訛った中国語
どちらの方が通じると思いますか?
どちらの方が中国語らしく聞こえるでしょうか?
日本で活躍する外国人タレントを想像してください。
みなさん、日本語がお上手です。
けど、
やっぱり妙な日本語でしょ。笑
私は標準的な普通話、
キレイな発音を
否定しているわけではありません。
ですが、
広東人が話す、広東訛りの普通話で
十分通じるんです。
ならば、
キレイな普通話に
そこまでこだわる必要はない。
日本人は多分に完璧主義の傾向があります。
ですが中国語というのは、
そこまで完璧を追求しなくても通じる言語です。
「キレイ」であることを求めるあまり、
他の条件を後回しにしてしまうのはもったいない。
キレイな普通話であることは、
少なくとも、
留学先選びの第一条件にはなりえません。
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【今週のまとめ】
1) 中国全土どこでも訛ってる
2) 訛った普通話を聞き取れないと実用に耐えない
3) 普通話は留学先選びの第一条件にはなりえない
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